間取りとモジュール
どうも!現場人間の倉本です!
今年も、はや、1月中旬となりまして、もうすぐ2月に突入致します。
年間で一番冷え込む時期で、体の動きも遅くなり、風も強くなりますので、外で作業される職人さんには十分に安全に気を付けて頂きたいと思います。
話は変わりますが、家の計画に当たり最初に気になるのが間取りかと思います。
その、間取りを決めていく際に注意しなくてはいけないのは、部屋の配置と動線、そしてモジュール(規格寸法)になります。
理系の方以外にはなじみのない言葉になりますが、モジュールとは一般的には工業製品の基本単位、基本寸法になります。
建築の方でモジュールを表すのは○○間等の1マスあたりの単位になります。
今日は、モジュールの簡単なご説明をいたします。
モジュールには、一般的に、半間芯々が910㎜(関東間)、950㎜(四国間)、1000㎜(メーターモジュール)がありますが、それ以外にも、985㎜(本間・950㎜内間)など40年以上前の古民家を改修している時によくみかける地方独特の特殊な寸法もあります。
基本的にメジャーなのは、910㎜と1000㎜の規格が多く用いられます。中でも910㎜は日本独特の文化の中で尺貫法という長さ(1尺303㎜)と質量を(1貫3.75kg)を基本にしていた時期が長く、全ての工業製品がこの旧単位を目安として造られたためです。現在でも建築業界はこの単位で製品が造られていることが多いです。
その為、メーターモジュールの家では、家具を配置した際に無駄なスペースが出来たり間取りの際にも無駄が多くなります。
そこで、現在では部屋は910㎜で移動スペ-ス(玄関・廊下・階段)のみ1000㎜モジュールの混合も見かけるようになりました。
これは、規格寸法が柱芯~柱芯までを表しますので、たとえば、910㎜では構造躯体(柱105㎜or120㎜)と仕上げ下地プラスターボード12.5㎜の場合(被覆不燃材)等を含んだ寸法になりますので、実際の内間(仕上げ壁~仕上げ壁)は柱105㎜の場合、780㎜となり、高齢者や車椅子の方には手摺などがあったりした場合、大変狭く介助や移動がしにくい為です。
家は一度建てると、ほとんどの方は建て替えをされませんで、将来の事も考慮しつつ、最初のモジュール、間取り選びは慎重にしましょう!
既に建てられて御困りも方も、弊社へご相談頂ければ、経験豊富なスタッフがおりますので、色々と御相談させて頂けるかと思います。
それでは、また次回・・・see you・・・