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中庭住宅の香川の家づくりコラム

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JAS認定国産ヒノキの天然無垢材で建てる理由

木造住宅と一口で言っても、スギやヒノキ、マツ、ヒバなど様々な材木があります。コストや流通量、安定性など選ぶ理由は住宅会社によって違うでしょう。
長く健康に住み続けてほしい、だから中庭住宅は住宅の構造を支える柱や土台の木材を厳選しています。
中庭住宅の「木の住まい」を支える「JAS認定国産ヒノキ材」ついてご紹介します。


中庭住宅株式会社 西村建築統括部長

住宅には安心して健康に過ごせる材料を

中庭住宅では柱と土台にJAS認定国産ヒノキの無垢材を使用しています。
現代の住宅は壁の中に柱が隠れる「大壁」(おおかべ)という造りが主流です。この大壁の造りでは住宅が完成すると部屋から柱は見えません。ちなみに昔の和風住宅によくある柱が見える造りは「真壁」(しんかべ)といいます。

大壁と真壁


大壁造りと真壁造り

中庭住宅株式会社様の大壁造りの住宅

大壁造り

中庭住宅株式会社様の真壁造りの住宅

真壁造り

ヒノキは柱となった後も湿気を吸ったり吐いたりします。もし調湿機能がない材料であれば壁の中が結露して、カビが生えることも。部屋の空気中にもカビ菌が放出され、ダニの発生の原因になることもあるでしょう。湿気に強く腐りにくい材料であるかどうかは住宅の耐久性にも影響するのです。
柱や土台は住宅の構造体。ご家族に安心して健康に過ごしてほしい、その想いから見えない部分の材料にこだわっています。


中庭住宅株式会社のJAS認定国産ヒノキの柱

JAS認定国産ヒノキの無垢材とは

では、JAS認定国産ヒノキの無垢材(以下、JASヒノキ材)について詳しくご紹介しましょう。
JASとは農林水産物などの品質・成分・性能を統一して定めた農林水産省の規格です。

(1)特徴

中庭住宅で使用している柱には、JASマークの入った青いシールが貼られています。このシールがJAS認定の証です。


中庭住宅株式会社のJAS認定国産ヒノキの柱

1本1本に認定番号が記されており、番号を見れば何年何月、何番目に製材された柱なのかを追うことができます。
シールには次のように書かれています。

JAS認定
(1)樹種 ヒノキ
(2)等級 E90以上
(3)乾燥処理 SD15
(4)寸法 短辺105×長辺105×材長3000 mm


●等級
「E90以上」のEとは「ヤング係数」といい、材料の固さを示す指標の1つで、木材の変形しにくさを表しています。数字が大きいほど強度が高くなります。

●乾燥処理
「SD15」のSDとはSurfaced Dryの略で、含水率が15%であることを示しています。
山から切った木をそのまま柱に使用すると、水分が多すぎて反りやゆがみ、割れが生じます。木は乾燥させることにより材木として使用できるのです。
一般的には含水率20%ぐらいが流通していますが、含水率15%まで乾燥させることによって、反りやゆがみが少なくなります。

●寸法
「短辺105×長辺105」とは、断面が105mm角(3.5寸)の材木という意味です。
樹齢50~60年のヒノキの年輪の中心をとった「芯持ち材」を使用しています。


中庭住宅株式会社 西村建築統括部長

(2)ヒノキ材とスギ材の違い

ヒノキ材と並んで建築材として知られているのがスギ材です。
違いはというと、ヒノキが50~60年かけて材木になるのに対し、スギは40年ほどで材木になります。ヒノキはゆっくり成長するのでスギ材よりも目が詰まっていて硬く、強度も高いのです。
またヒノキはスギより油分が多く、湿気に強いという特性があります。湿気に強いことは住宅の長持ちにもつながります。

(3)無垢材にこだわる理由

住宅会社によっては無垢材ではなく、集成材を使用しているところもあります。
集成材とは複数の材木を接着して作られます。貼り合わせることで強度が安定するメリットがありますが、接着剤の健康への影響を心配するお客様もいます。
また、日本で集成材が一般的に使用されはじめたのは1950年頃で、耐久性は未知数な部分があります。一方、無垢材は何百年も昔から使われており、その耐久性は神社仏閣など日本建築の歴史にも裏付けられています。


中庭住宅株式会社の建設中の様子

住宅の間取りに合わせて1本1本オーダーメイド

JASヒノキ材は、反りや割れが生じにくいよう乾燥しているとはいえ、1本1本にはわずかな反りや木の性質があります。柱の配置する向きによっては壁の仕上げに影響することも考えられます。中庭住宅では柱の向きを見極めてからプレカットし、番付をしています。カットも1軒1軒その住宅のためだけのオーダーメイドなんです。
一般的に無垢材には「背割り」という切込みを入れますが、中庭住宅のJASヒノキ材には背割りがありません。含水率15%という乾燥の度合いが背割りのない柱を可能にしています。


中庭住宅株式会社 西村建築統括部長

背割りとは
昔の家は柱が見える「真壁」造りのため、きれいな面が表になるように配置していました。ところが乾燥するにつれて割れができると、見た目に良くありません。これを防ぐために、あえて先に背割りを入れて、化粧面に割れが生じないように予防します。


柱の背割り

ヒノキの家のよさや効果


油分が多く湿気に強い性質は、シロアリ対策にも有効。後々の定期メンテナンスで言えることは、ヒノキ材で建てられた住宅はシロアリが付きにくいということ。このことは住宅の寿命にも直結します。
またヒノキに限らないのですが、木はコンクリートや鉄に比べると断熱性能が高いことも特徴。木造住宅のキャッチコピーでよく耳にする「夏涼しく、冬暖かい」とは、木の断熱性能の効果です。


代表的な建築材料の熱伝導率

熱伝導率が小さい=断熱性が高い


中庭住宅では柱と柱の間にセルローズファイバー断熱材(ダンパック)を吹き込んでいます。
セルローズファイバーとは新聞紙などの古紙をリサイクルした素材です。ヒノキの柱と一体となり断熱性能を一層発揮します。


中庭住宅株式会社のダンパック

断熱材にこだわれば建てるときの費用は高くなりますが、冷暖房などのランニングコストは節約できます。ランニングコストは「一生涯のローン」とも言われます。一生涯のことも考えて断熱材にもこだわりたいですね。

やはり住宅は構造が大事。中庭住宅は扱っている材料に対する責任を持っています。柱や土台は壁や床に隠れてしまうからこそ安心できる材料を使いたいと考えます。

私がご案内しました

中庭住宅株式会社 建築統括部長
一級建築施工管理技士、二級建築士
西村 隆士


中庭住宅株式会社 西村建築統括部長
中庭住宅株式会社 西村建築統括部長